■「人を良くする」
人を良くする、と書くと、なんだかおこがましいような気もするのだけど、こんな意味を持たせている。
- 手作りの良さを皆に伝えて、そのことに よって家庭での団欒、家族の会話が増えたり、 「美味しい!」という笑顔が増えたりして、気分がよくなること(体によい食事、美味しい食事、楽しい食卓により、人々に健康をもたらすこと)
- お酒と料理の幸せな出会いを紹介することで人に笑顔を提供すること
- まっとうなお酒、まっとうな生産者を応援することにより、食に対して真摯に向き合う人たちを増やすこと。ひいてはそれを日本の食糧自給率の向上につなげること
私は自分の体をかたちづくる「食」に対して興味をもつことで、世界がとても広がって人生が楽しくなった。この喜びを皆にも経験してもらいたい!という思いがある。
■きっかけはフルーツタルト
私が料理に興味をもつようになったきっかけは、小学生のときに母親が作ってくれたフルーツタルトだった。学校帰り、家の玄関を開けると、バニラのようなあ
まーい香り。カスタードクリームとフルーツたっぷりのフィリングにサクサクのタルト生地をほおばったとき、「ほっぺが落ちるって、こういうことを言うん
だ!」と感激したのを思い出す。
母はママ友の影響で急にお菓子作りをはじめるようになったのだった。それまで私は、お菓子が家で作れるものだなんて思ってもいなかった。この体験が きっかけとなり、お菓子を作ることが私の趣味となった。(残念ながら母のお菓子熱は一時的なものですぐに作らなくなってしまったけど、私がその熱を受け継 いだ)
この原料をこうして混ぜると、こんなのができる、という理科の実験のようなワクワク感も好きだったし、お菓子を学校に持っていってクラスの皆に食べてもらうことにより、笑顔が広がって、皆との距離がいっそう縮まるような感覚が好きだった。
そのときに、ああ、食べ物って、人を笑顔にしてくれるんだ。人を幸せにしてくれるんだー。と思ったのだ。それが、私の原点。
■お酒との出会い
大学に入りお酒を飲むようになった。ココロがゆるゆるとほどけていって、人との距離を縮めてくれるお酒の力にすっかりとりこになった。「お酒とつまみと友達と」(宝島社)の、こぐれひでこさんの言葉が、まさに私の気持ちを言い当てている。(以下引用)
酒飲みが酒を飲みたくなるのは、
味もさることながら、
酔うと心の垣根がゆるむせいで、
人との距離が一歩二歩三歩と縮まっていく。
その快感が忘れられないからなのではないか。
そうして興味を持ったお酒。製法やら歴史やら、知れば知るほど奥が深くって、どんどん知識を蓄えたい衝動にかられ、きき酒師、酒匠、ワインエキス パート、チーズプロフェッショナルと酒まわりの資格を取りまくって、今の私がある。(今の私がある、なんていうとなんだかえらそうだけど、今の私はただの 資格マニアなので、もちろん一生勉強して成長し続けたい。)
そしてお酒は食べものをあわせることで、料理の味、お酒の味を何倍にも引き立たせたり、逆にダメにしたりする。そんなたくさんの組み合わせを探っていくことが楽しくって、このblog「きき酒師ちえの料理と酒の相性研究」を書き始めた。
なんだかとりとめもなく、熱く書いてしまったけれど、私が今思っているのはこんなこと。この目標があるから毎日の生活にハリがでて、人生が毎日勉強!どんなものを食べても、どんなお酒を飲んでも、どんな人と話をしてもすごくためになり、楽しいのだ。

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