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2004年06月05日

宮崎県「京屋酒造」の芋焼酎は食前・食中・食後とオールマイティ

昨日の夜はやまけんさん・彼のblogにも登場するスゴ腕ネットマーケター、永友さん・そして永友さんの会社関連の方々と幸運にもお酒を飲む機会に恵まれた。なんと永友さんがバーにお持込の宮崎の芋焼酎を飲ませてくださるというのだ!

場所は六本木にあるBar Abby。エレベーターを上がって8階までいくと最初に見えるのは大きな窓からの六本木の夜景。そして中に入ると、常連らしき人たちが、軽いおつまみとグラスを片手にピアノの生演奏をききながらゆったりと楽しんでいる。小さい頃イメージしていた「六本木での遊び方を知っている大人たち」のバーという感じ。

私は六本木はあまり来たことがない。ほんとは憧れているのだが、大人の街の敷居の高さに躊躇してしまうのだ。でも昨日はその大人たちの仲間入りができた気がして、ドキドキしながらもいい気分。

焼酎3種そして本題の焼酎へ。宮崎県日南市の京屋酒造さんが醸す、「かんろ」という名の芋焼酎の白麹のもの「20度 甘露」「25度 甘露」、そして黒麹の25度、「京屋時代蔵かんろ」

普段はこのバーに置いてあるという、同じく京屋酒造さんの「甕雫(かめしずく)」が本日は品切れとのことで永友さんが持ち込みをして下さったのだった。
(「甕雫」についてはやまけんさんのところが詳しいです)

かんろ20度まずは白麹の20度をストレートで。ここのバーではグラッパなどの蒸留酒をストレートで出すときのようなグラスで提供してくれる。一口飲むとふわっと鼻から芋の甘い香りが抜けて、口のなかには一瞬で消えてしまうのに舌にじんわり残るコクみ。とっつきやすい飲みやすさと引き換えに芋の香りを控えめに、という芋焼酎が多い中、これは芋のふんわりとした香り・味と、するするいけるのみやすさが共存している代物だ。

うまい!

おつまみのハーブ入りのチーズを塗ったクラッカーにとてもよく合う。飲みやすく軽いのに、ハーブの強さにも負けないお酒で食前酒として最適。

かんろ25度そして次は白麹 25度。先ほどより口がこころもち広めのグラスで提供された。口が広めのグラスは香りがこもらず立ちのぼるので、芋の甘い香りをより楽しめる。心憎い演出だ。

これは先ほどの20度と度数しか変わらないのに、飲んだ印象はがらりと変化。爽やかさは変わらないが、口に残るずっしりとした重みは芋の風格たっぷりだ。

ここでやまけんさんはスパゲティ(大盛り)を注文。でてきたのはブッタネスカ風辛口スパゲティー。先ほどタイ料理を腹いっぱい食べてきたそうなのに、とにかくよく食べる食べる。しかもおいしそうに!

私も欲しくなり、すこし味見させてもらった。パンチのある辛さと、トマトの酸味がよく調和している。爽やかさと重みの共存という共通項から、これはきっと白麹25度に合うかも?とあわせてみると、意外とこれもいけることが判明。パスタにも合う焼酎。うーん、「かんろ」、おそるべし!

時代蔵そしてシメに飲んだのは黒麹の、「京屋時代蔵かんろ」。寿甘藷という芋を黒麹で仕込んだもの。先ほどのグラスに比べやや口すぼまりの、香気成分がとどまりすぎない程よい形状のグラスを鼻に近づける。

いままでの2種の焼酎とは趣が違うフルーティな香りと、かすかなとろみ。口に含むと香りの印象とは違って、舌全体にピリっとくるような刺激のあとでじんわりと旨さが広がる!

なんだこれは!

今までに経験したことのないうまみだ。
ノックアウト、参りましたといった感じ。

この時代蔵、舌を刺激するピリッとした感じが先ほどのスパゲティにも合いそう(残念ながらすでになくなっていて試せなかったが)だし、しみじみ飲んだあとのシメにゆったり飲むにふさわしい、力強いお酒だった。

「かんろ」と「甕雫」、ちまたではすごい人気らしい。新宿にある宮崎県のアンテナショップ、新宿みやざき館 KONNEでは入荷待ちの札が寂しくかかり、空瓶、空甕があるのみ。そして京屋酒造のWebサイトでも、入荷開始後あっという間に売り切れてしまうそうだ。そんな大人気の中でも波に飲み込まれず、少人数でじっくりと「かめ仕込み」にこだわっている。1かめはなんと800リットルしか取れないそうで、しかも出来上がった焼酎をかめから瓶へ自分たちで手詰めし、ラベルも自分たちの手ではり、ふたをするというのだ!そう聞いてよく見るとラベルの紙のふちがほんの少し(まったく気づかない程度だが)にじんでいたりする。蔵元の苦労を考えると、そのにじみも愛しく感じてしまう。

芋焼酎ブームということで、増産に走る焼酎メーカーも多いらしい。やれ芋がない!地元民が地元の焼酎を飲めない!と騒ぎになっている中、「あせらず、たゆまず、おこたらず」、できる限り自前の農場で原料芋を栽培し、今も昔も変わらぬペースで生産を続けているこの酒造はすごい。こういう酒蔵こそ、ブームが去った後も長く生き残るのだと思う。

投稿者 chie : 2004年06月05日 16:27

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